早いもので、もう３月です。年長組にとっては幼稚園３年間の総決算の時です。卒園式も間近にせまり、練習に熱が入ります。卒園生の将来の予報図は未知のも のですが、小学校へと旅立っていく子どもたちにはいろいろなことに好奇心を抱いて、チャレンジしていってほしいと思います。
　満ち足りた人生の出発点は好奇心であると私は思っています。
以 前、難関と言われる気象予報士に、中学一年生の山崎君という生徒が合格しました。「好きこそものの上手なれ」という通り、彼は小さい頃から図鑑を眺めるの が好きで、面白い雲を見つけることが楽しみだったということです。「台風や大雨に慌てない予報士になりたい。」という小さな気象予報士にとっては、天気予 報への好奇心が第一で、「限り無い好奇心」「大好きという上手」を一生の仕事へと結び付けたのでしょう。
　本園の子どもたちもすてきな夢を持って います。スポーツ選手、ウルトラマンなど自由と可能性に満ちた彼らの予報図も不安定で、空模様に一喜一憂させられるものです。でも、子供たち自らが描いた 予想が外れて失敗しても、いくらでもやり直しがきくのです。幼稚園の子どもたちには「失敗を恐れないで、とにかくチャレンジ！！」といつも言っています。 子どもたちの天気図は、夢も悩みも鉛筆で描かれているのです。いつでも消しゴムで消して書き直せるのですから。園長　安藤希與子