子どもの行動調整力の成長 園長 木室 忠明
人間の子どもは他の動物の成長と違い・身体や習慣的行動力を伸ばすだけでなく、社会性や文化になじんでいくことも同時に成長させていきます。例えば小学校一年生が四十五分間の授業に適応するということなどです。成人になっても一つの行動への集中時間は十五分と言われていますが、それを継続させるには、子供は意識や興味の持ち方を切り替えて適応していくるのです。一年生は五月の連休を過ぎますと午後にまで授業が延びます。幼稚園での教育時間は主として午前中の二時間が中心ですが、いよいよ二学期には運動会で求められるようにより長い時間の活動にも適応していかなくてはなりません。こうした、集団性や社会性に応じていくことも意識や意欲といった心の力と同時に身体の力、つまり「行動調整力」の伸長が必要になります。文科省はこの二十年、これを「生きる力」と呼んできました。行動体力と精神性は一体なものと考えてください。
運動会や遠足、音楽会と続く諸行事にはこうした力を発揮することが求められます。ご家庭と協力して成功体験を積み上げて、「行動調整力」の高い子供を育てていきましょう。そのためにもも【早寝 早起き 朝ごはん】の実行は重要です。