お知らせ

2015.02.02

白目の効用

みんなで食べるカレーライスはおいしい!
三学期が始まり、一か月が過ぎました。年長組はいよいよ卒園に向けて忙しい日々を送っています。卒園写真も撮りました。謝恩会の準備も着々と進んでいます。すてきな思い出をたくさん作って旅立ってほしいと思っています。
さて、最近は工場だけでなく、人を救助するためのロボットや介護をするためのロボットが大活躍しています。そのロボットの目には白目がないのです。人の目にある白目の一番の価値は、人と人とが向かい合い、見つめ合っている時に、目の動きで相手の気持ちの変化を察することができることです。「目は口ほどに物を言う」とはこのことなのでしょう。そのため人は顔を見つめ合って楽しく食卓を囲むという習慣があるのです。
 確かに、動物園のサルなど、餌を奪い合い、その餌を食べる時はお互い背を向け合って食べている姿が思い浮かびます。人間がわざわざ食卓を囲んで、顔を見合って食事をするのは、人にとって食事が『大切なコミュニケーション』だからなのでしょう。
 最近は料理番組などでの、食事の材料の目安を四人分から二人分に変更していることが多くなりました。大勢でのにぎやかな食事風景・・・は昔の話になってしまった感があります。家族がお互いに見つめ合い、温もりある食卓を囲む。そんなロボットや動物にはない人間同士の温かなコミュニケーションを図る場を子どもたちのために作ってほしいと思います。 
                                  園長  安藤希與子

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