豊かな体験活動が始まります 園長 木室 忠明
初夏の気候を楽しみながらも季節は移り、梅雨を迎えます。園庭には、子育ての親鳥たちが餌の虫や蜜を集めに忙しく飛び回っています。
卒啄同時(そったくどうじ)という言葉があります(忖度ではありません)。親鳥が卵の殻の一点をくちばしで叩き、雛が内側から殻を破るのを促します。「もうそろそろだよ!」「外に出たいな!」という気持ちがそろって誕生を迎えます。適時性とも言いますが、「そのことに取り組むに丁度よい時」に一番良い学習が進みます。
一人一人が違った成長速度を持ちますから、集団での学習では、いつも全員にピタリと適切な体験となることは難しいのですが、それを補うのが毎年同じ事に取り組むという「伝統」という概念です。『しらゆり学園幼稚園では、年長さんではポニーにのりにいく。』という予定や内容を保護者の方が理解をしていると、子供の気持ちに準備と覚悟、期待が生まれ、意欲を高めて取り組めるようになります。こうしたプロセスをもてがることが、〈連携>という考え方の原則だと思います。
六月を迎え、年少さんも園生活に習熟してきました。幼稚園の保育活動も多彩に展開されていきます。「近隣の公園への散歩」「ポニースクール」「プラネタリウム」「水遊び」・・・・是非、一つ一つの活動の前後にお家で話題にしてください。