幼児の身体能力の成長 園長 木室忠明
四月に入園した年少児もすっかりと幼稚園生活に慣れ、幼稚園生活を楽しんでいます。身体の能力も向上し、園庭を走り回ったり交互に足を踏み出して段差をスムースに移動したりしています。幼稚園での体育的活動の狙いは【身体を動かす遊び】です。
それが、小学校では【遊びの要素を入れた体育科学習】中学校では【易しい動きの課題を入れた体育科学習】高等学校では【簡単なルールを取り入れたスポーツ学習】と課題が変化をしていきます。競技型の運動能力を向上させるのではなく、その年代ごとの発達課題を十分に味わわせることが大切なのです。
つまり、『体育・・・身体が育っていく』とは『「動き」に「特別な意味」が加わっていく』ことなのです。日々の生活の中で、感じる(五感)=「みる」「きく」「あじわう」「かぐ」「ふれる」ことを通して、『未知と出会い「今までの自分ではなくなる!』『・・・のようになれそうだと感じる』『感じたことを振り返る』ことの連続が必要です。私はそれを《感替える》と読んでいます。
子供たちが成長の中で出会う運動場面は様々です。決して「できた」「できなければならない」という価値で評価をするのではなく、「やってみよう」「取り組んでみたい」という(モチベーション)を大切にしていきましょう。けがの予防・病気の予知と命の続く限り[身体との対話]は続いていきます。