お知らせ

2015.12.02

地球大爆発(園だより12月号より)

76-21

地球大爆発

学校長  安藤希與子    

 カレンダーを眺めると一年経つのが何と早いことか!と実感する十二月がやってきました。

さて、今の季節、冬の夜空が澄んで星が一つ一つ輝いています。毎朝、ウオーキングのため外に出ると、まだ暗い空に鮮明な星がキラキラと輝いています。星の美しさに感激しながら、アメリカの航空宇宙局(NASA)が「星の赤ちゃん」の姿を捉えたというニュースを思い出しました。その「赤ちゃん」は今も成長中で、数百万年後に核融合を起こし、太陽のような星になるといいます。なんと壮大なスケールの話でしょう。  

 私が子どもの頃、渋谷の東急会館にプラネタリウムがあり、星座やギリシャ神話の話と共に、星の一生を解説してくれました。大きな星は五十億年後には大爆発を起こして、散り散りになってしまうというのです。その時、太陽や地球も運命を共にして消滅すると解説してくれました。私は、プラネタリウムの帰り道、子ども心に、この『地球の大爆発』に強いショックを受けて口が利けなくなっていました。私たちの子孫が長くこの世に生きていても、いずれこの地球ごと滅んでしまうことが信じられなかったのです。

 思えば、その時私は初めて『死』について考えたような気がします、そして「限りある命」と「限りある時を必死に生きていくことの大切さ」を強く意識しました。今「命の大切さ」を子供たちに教えることは私たち大人の大切な役割です。宇宙の中で、ほんの一粒の限られた人間の命。それでも大きな意味を背負っている命。その存在を教えたいという想いを輝く星空を眺めながら強くしました。


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