我が家のおもてなし
園長 安藤希與子
今年度の締めくくりの時。年長組は卒園に向けて、年中組と年少組は進級に向けて希望に満ちた毎日を過ごしています。一段と成長して立派になった子供たちの姿を見るのはうれしいものです。
さて最近スポーツ界で世界に通用する若者が多く輩出され、目を見張るばかりです。そして彼らのスポーツセンスの良さに日本人として誇らしさを覚えます。
私にとってセンスがいい人とは次のような四つの条件を満たしている人です。
- 感覚・・本能的な鋭い感覚がある。
- 経験・・楽しいこと悲しいこと、美しいものを見た、失敗をしたという様々な体験の貯金がある。
- 知識・・自分の体験したことを知識として定着させている。
- 判断・・体験や知識をもとに瞬時に状況判断ができる。 息子の彼女は九州出身で、ある日ミカン科のザボンの品種である、人の頭大の晩白柚(ばんぺいゆ)を持ってきました。その晩白柚がお客様から大好評を得たことを話すと、彼女は毎年欠かさず重い果物を運んでくるようになったのです。おかげで晩白柚は我が家の恒例のおもてなしとなっています。私の周りには人の気持ちを思い図り、状況判断できるセンスのいい人がたくさんいて幸せです。
- センスとはつまり見た目ではなく、人間の総合力なのでしょう。私も園長として子供たちや先生方の気持ちに想いを馳せ、経験に基づいた的確な判断力を駆使してセンスを磨いていきたいと思います。
- センスがよく、自分のセンサーに引っかかったものをつかまえて自分の引き出しに蓄える人って素敵です。